日本では "おはようございます" と "こんばんは" を時間帯によって使い分けていますよね。
一方、韓国ではこのような使い分けはありません。
これらは全て「안녕하세요 (アンニョンハセヨ)」に統一されていて、一日中使うことができるんです。
この点は非常に分かりやすいですね。
ただ、韓国も日本と同じように敬語を使う国。
その上、同じ敬語であっても話す相手によっては語尾を変える必要があるのです。
例を見ていきましょう。
「おはようございます / こんにちは / こんばんは」
・안녕하십니까 →最も丁寧な表現。
(アンニョンハシムニッカ) アナウンサーなど公の場で発言する時に使う。
・안녕하세요 →敬語ですが、"안녕하십니까" よりも柔らかい表現。
(アンニョンハセヨ) 普段の生活ではほとんどこちらを使います。
「さようなら」
↓その場を去る人に対してその場に残る人が言う時
・안녕히 가십시오 →最も丁寧な表現。会社の社長などに対して使う。
(アンニョンヒ カシプシオ)
・안녕히 가세요 →年上や先輩に対して使う。
(アンニョンヒ カセヨ)
※「가다(カダ)=行く」なので「気をつけて行ってください」だと考えれば違いを覚えやすいですよ。
↓その場に残る人に対してその場を去る人が言う時
・안녕히 계십시오 →最も丁寧な表現。会社の社長などに対して使う。
(アンニョンヒ ケシプシオ)
・안녕히 계세요 →年上や先輩に対して使う。
(アンニョンヒ ケセヨ)
「はじめまして」
・처음 뵙겠습니다 →"初めてお目にかかります" にあたる表現。
(チョウム ペッケッスムニダ) "처음 뵙겠어요" よりも使用頻度は高い。
・처음 뵙겠어요 →敬語ですが、カジュアルな表現。
(チョウム ペッケッソヨ)
「お会いできて嬉しいです」
・반갑습니다 →最も丁寧な表現。初対面の時に使う。
(パンガッスムニダ)
・반가워요 →敬語ですが、"반갑습니다" よりも柔らかい表現。
(パンガウォヨ) 何度も会っている仲ならこちらを使う。
「よろしくお願いします」
・잘 부탁드립니다 →"よろしくお願い申し上げます" にあたる言葉。
(チャル プタッドゥリムニダ)
・잘 부탁드려요 →"잘 부탁드립니다" よりも柔らかい表現。
(チャル プタッドゥリョヨ)
・잘 부탁합니다 →経験上、この3つの中で一番使用頻度が高いです。
(チャル プタッカムニダ) どんな時でも使用できます。
これらのように、日本語にすると同じ意味の言葉でも、
韓国では話す相手や状況に応じて使い分けが必要なのです。
日本同様、上下関係を大事にしている国なので、言葉遣いを間違えると怒られてしまうことも…。
今後は敬語の使い分けにも注意しながら勉強をしなければいけませんね。
何より、挨拶はコミュニケーションの基本です!
日頃よく使う挨拶はしっかり覚えておきましょう。
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