"ミョン"は日本語でいう「〜なら」にあたる言葉。
一見単純そうに思えるのですが、色んな表現方法があってかなり複雑です…。
さっそく順番に見ていきましょう。
【語幹 + (으)면】
現在形にも過去形にも訳せるのが特徴です。
[パッチム有]
原形=먹다(食べる)
이걸 먹으면 피부에 윤이 나요.
(イゴル モグミョン ピブエ ユニ ナヨ)
(これを食べ(たら)ればお肌にツヤが出ます。)
原形=알다(知る)
알면 알수록 재밌다.
(アルミョンアルスロッチェミッタ)
(知れば知るほど面白い。)
"ㄹ"のパッチムの場合は特別で「으」が付きません。
よく"알으면"としてしまう人もいるので注意しましょう。
[パッチム無]
原形=지나다(経つ/過ぎる)
일년이 지나면 서울에 갈거에요.
(イリョニ チナミョン ソウレ カルゴエヨ)
(一年経ったらソウルに行くつもりです。)
"먹다(モッタ)"を過去形にすると"먹었다(モゴッタ)"、
同じように"지나다(チナダ)"は"지났다(チナッタ)"になりますが、
「食べたら/経ったら」のように日本語にすると過去形になるものでも
"면"が付く文章の場合は現在形のまま使用することができます。
わざわざ過去形にする必要がないので楽チンですね。
【語幹 + ㄴ(는)다면】
こちらも同じように"〜なら"と訳すことができるのですが、
「(으)면」とは微妙にニュアンスが違っています。
[パッチム有]
당신이 가지 않는다면 저도 가지 않아요.
(タンシニ カジ アンヌンダミョン チョド カジ アナヨ)
(あなたが行かない(と言うの)なら私も行きません。)
[パッチム無]
대학에 간다면 더 공부를 해야 됩니다.
(デハゲ カンダミョン ト コンブル ヘヤ デムニダ)
(大学へ行く(と言うの)ならもっと勉強をしなければなりません。)
このように「〜と言うの」を間に挟んでも不自然でない場合は"다면"の形をとることが多いですね。
これだけではまだいまいち「(으)면」と「ㄴ(는)다면」の違いが分からない!
という方のためにもう少し詳しくご説明したいと思います。
@한국에 가면 떡볶이를 먹을 거에요.
(ハングゲ カミョン トッポッギル モグル ゴエヨ)
(韓国に行ったらトッポギを食べるつもりです。)
A한국에 간다면 떡볶이를 먹을 거에요.
(ハングゲ カンダミョン トッポッギル モグル ゴエヨ)
(韓国に行ったらトッポギを食べるつもりです。)
この文章は日本語にすると全く同じになってしまいますが、
@は韓国に行くことが既に決まっているということを前提に話しており、
Aはもし韓国に行くことができるならという希望を含んだニュアンスになります。
つまり"(으)면"は現実、 "ㄴ(는)다면"は理想。
そんな風に考えれば分かりやすいですね。
【語幹 + (이)라면】
これは名詞にしか使えません。
[パッチム有]
그게 사실이라면 문제다.
(クゲ サシリラミョン ムンジェダ)
(それが事実なら問題だ。)
[パッチム無]
가족과 함께라면 안심이에요.
(カジョッグァ ハンケラミョン アンシミエヨ)
(家族と一緒なら安心です。)
【았/었/였+으면 좋겠다】
좋겠다を加えると「〜してほしい/〜だったら良いな」と希望を表す表現にもなります。
過去形の形にして組み合わせるのがポイント。
빨리 한국에 와줬으면 좋겠다.
(パリハングケワジョッスミョンチョッケッタ)
(早く韓国に来てほしいです。/早く韓国に来てくれたら良いな。)
이 노래를 불렀으면 좋겠어요.
(イ ノレル プロッスミョン チョッケッソヨ)
(この歌を歌ってほしいです。/この歌を歌ってくれたら嬉しいです。)
こんな表現方法もあるので是非覚えておいてくださいね。
"면"に関しては踏み込めば踏み込むほど難しいといえます。
確かに使い分けは複雑ですが、例え間違ってしまっても意味が通じないということはありません。
失敗を恐れず積極的に使っていきましょう。
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勉強になります(^^)!