「さらに/もっと」を表す『더(ト)』は、ちょっと変わった特殊な言葉で
他の単語との組み合わせによっては全く異なる表現に変化するんです。
まずはその土台となる"더"の使い方から見てみましょう。
[例]
배가 고프다면 더 많이 먹으면 되는데.
(ペガ コプダミョン ト マニ モグミョン テンヌンデ)
(お腹が空いてるならもっといっぱい食べればいいのに。)
밥을 더 많이 주세요.
(パブル ト マニ ジュセヨ)
(ごはんをもっとたくさんください。)
더 예쁜 사람이 되고 싶다.
(ト イェップン サラミ デゴ シッタ)
(もっと綺麗な人になりたい。)
더 열심히 공부해야지.
(ト ヨルシミ コンブヘヤジ)
(もっと頑張って勉強しなきゃ。)
고민이 더 늘어난다.
(コミニ ト ヌロナンダ)
(悩みがさらに増えていく。)
これらが最も基本的な訳し方になります。
"더"が入る位置は日本語の「もっと」と同じように考えてOK。
簡単ですね。
では基本が分かったところで、特殊なケースについて勉強していきましょう。
■좀더(チョンド)
「좀(ちょっと) + 더(もっと)」で『もうちょっと』という意味になります。
日本語の語順として考えて"더 좀"だと思ってしまう人もいるので要注意。
また、「조금 더(チョグン ト)」も全く同じ意味で使用可能です。
[例]
좀더 기다려주세요.
(チョンド キダリョジュセヨ)
(もうちょっと待ってください。)
좀더 자고 싶다.
(チョンド チャゴ シッタ)
(もうちょっと寝たい。)
조금 더 먹어주세요.
(チョグン ト モゴジュセヨ)
(もうちょっと食べてください。)
■한번 더(ハンボン ト)
「한번(一度)+더(もっと)」の組み合わせでできている言葉。
『もう一度』と訳すことができます。
[例]
한번 더 해보겠습니다.
(ハンボン ト へボゲッスムニダ)
(もう一度やってみます。)
한번 더 보고 싶다.
(ハンボン ト ポゴ シッタ)
(もう一度会いたい。)
■하나 더(ハナ ト)
分解すると「하나(ひとつ) + 더(もっと)」、意味は『もう一つ』になります。
考え方は"좀더"や"한번 더"と同じですね。
[例]
여기 하나 더 컵이 있습니다.
(ヨギ ハナ ト コピ イッスムニダ)
(ここにもう一つコップがあります。)
하나 더 보여드리고 싶은 것이 있습니다.
(ハナ ト ポヨドゥリゴ シップン ゴシ イッスムニダ)
(もう一つお見せしたいものがございます。)
■더 이상(ト イサン)
「더(もっと) + 이상(以上)」で『これ以上』という意味を表します。
「좀더/한번 더/하나 더」とは変化の仕方が違うので注意してください。
[例]
더 이상 앞으로 나아갈 수는 없다.
(ト イサン アプロ ナアガル スヌン オプタ)
(これ以上前に進むことはできない。)
더 이상은 참을 수 없습니다.
(ト イサングン チャムル ス オプスムニダ)
(これ以上は我慢できません。)
■〜가 더〜 (〜ガ ト〜)
"〜가 더〜"で『〜のほうが〜だ』を表します。
「〜がもっと」と直訳しても意味が通じないことはありませんが、
日本語としては若干おかしな文章になってしまうケースも。
日本語に訳す場合は「〜のほうが〜だ」を使うようにしましょう!
이 티셔츠보다 저 티셔츠가 더 귀엽다.
(イ ティショチュポダ チョ ティショチュガ ト キヨプタ)
直訳→このTシャツよりあのTシャツがもっと可愛い。
意訳→このTシャツよりあのTシャツのほうが可愛い。
안경보다 콘택트렌즈가 더 편하다.
(アンギョンポダ コンテクトゥレンジュガ ト ピョナダ)
直訳→眼鏡よりコンタクトがもっと楽だ。
意訳→眼鏡よりコンタクトのほうが楽だ。
생으로 먹는게 더 맛있게 먹을 수 있어요.
(セングロ モンヌンゲ ト マシッケ モグル ス イッソヨ)
直訳→生で食べることがもっと美味しく食べることができますよ。
意訳→生で食べたほうが美味しく食べることができますよ。
이전의 헤어스타일이 더 잘 어울려.
(イジョネ ヘオスタイリ ト チャル オウリョ)
直訳→前のヘアスタイルがもっとよく似合ってるよ。
意訳→前のヘアスタイルのほうがよく似合ってるよ。
他にも"더"を用いた表現で『더욱더(トウット)』というものがあります。
訳し方としては「さらにもっと/より一層」が代表的ですね。
よく使われる言葉ですからこれもついでに覚えちゃいましょう。
이 김치를 더욱더 맛있게 먹는 방법을 가르쳐주세요.
(イ キムチル トウット マシッケ モンヌン パンボブル カルチョジュセヨ)
(このキムチをより一層美味しく食べる方法を教えてください。)
こんな感じで使えるので、是非活用してみてくださいね。
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