韓国語には「〜だけ」を表す単語が2つあります。
@『私が欲しいのはこれだけです。』
A『これだけは捨てたくありません。』
上記の文にはどちらにも「これだけ」という言葉が入っていますよね。
しかし、これらを韓国語にすると"だけ"の部分がそれぞれ異なるんです。
@『내가 갖고 싶은 것은 이것 뿐이에요.』
(ネガ カッコ シップン ゴスン イゴッ プニエヨ)
A『이것 만은 버리고 싶지 않아요.』
(イゴッ マヌン ポリゴ シッチ アナヨ)
『뿐(プン)』と『만(マン)』の2種類が出てきましたね。
"だけ"という言葉は同じなのに何が違うのでしょうか。
ここで注目すべき点は"だけ"の後に続く文章です。
@は「だけです。」となり、"だけ"を抜くと「だ」しか残りません。
しかしAの場合は「だけは捨てたくありません。」と助詞にあたる「は」が入っています。
このように"だけ"の後に続く文章の中に助詞が含まれている場合は『만』、
逆に"だけ"以降に文章が続いていない場合は『뿐』。
こんな風に使い分ける必要があるんです。
ではもう少し具体的な例文を挙げてみますね。
【만】
나만이 해줄 수 있는 것도 있겠지.
(ナマニ ヘジュル ス インヌン ゴット イッケッチ)
(私だけがしてあげられることもあるだろう。)
그런 근거 없는 소문 만을 믿지 마세요.
(クロン クンゴ オンヌン ソムン マヌル ミッチ マセヨ)
(そんな根拠のない噂だけを信じないでください。)
이 사실만은 절대 알아야 합니다.
(イ サシルマヌン チョルテ アラヤ ハムニダ)
(この真実だけは絶対に知っておかなければなりません。)
주말을 가족들과 함께 있을 수 있는 것 만으로 나는 행복해요.
(チュマルル カジョットゥルグァ ハンッケ イッスル ス インヌン ゴッ マヌロ ナヌン ヘンボケヨ)
(週末を家族と一緒に過ごせるだけで私は幸せです。)
【뿐】
"뿐"の場合は直前に付く単語が動詞の時のみ『ㄹ(을)뿐』になるので要注意。
지금은 집에 나 혼자뿐이에요.
(チグムン チべ ナ ホンジャプニエヨ)
(今家にいるのは私一人だけです。)
아이들이 건강하게 자라주길 바랄뿐이에요.
(アイドゥリ コンガンガゲ チャラジュギル パラルプニエヨ)
(子供たちが健やかに育ってくれることを願うのみです。)
저는 오직 제 자신을 믿을 뿐이에요.
(チョヌン オジッ チェ チャシンマヌル ミドゥル プニエヨ)
(私はただ自分自身を信じるのみです。)
당연한 일 했을 뿐이에요.
(タンギョナン イル ヘッスル プニエヨ)
(当然のことをしただけ(まで)です。)
"だけ"以外にも「のみ」や「まで」と訳すことができます。
"뿐"と"만"を使いこなせるようになれば表現の幅が広がること間違いなし!
楽しい会話がスラスラできるように頑張っていきましょう。
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