日本語も「そうなんですよね」「そうですね」「そうなんですね」と語尾が豊富ですが、韓国語も同じように語尾によってニュアンスが変化します。
まずは「고요(ゴヨ)」が変化した『구요(グヨ)』から見ていきましょう。
"구요"には2通りの使い方があります。
@「아/어 요」などの語尾を柔らかい表現にする
この場合、語尾の訳し方は様々なので感覚で覚えていくしかありません。
主に若い世代の方が使っている言い方ですね。
普段の会話では"구요"でも構いませんが、改まった場所ではより丁寧な表現である「아/어 요」もしくは「ㅂ니다」を使うようにしましょう。
■여러분들도 감기 조심하시구요.
(ヨロブンドゥルド カンギ ジョシマシグヨ)
(みなさんも風邪に気をつけてくださいね。)
■이 가방은 제 거 아니구요.
(イ カバングン チェッコ アニグヨ)
(このかばんは私のものじゃありません。)
発音は"거"が強くなって「チェッコ(제꺼)」となります。
"チェゴ"と間違えやすいので気をつけてください。
■여러 가지 책을 읽을 수 있어서 너무 재밌구요.
(ヨロ カジ チェグル イルグル ス イッソソ ノム チェミックヨ)
(色んな本を読むことができるのでとても面白かったですよ。)
A「AをしてBをする」の『して=하고(ハゴ)』の部分をソウル方言にする
■오늘은 아침 먹구요, 그리고 잤어요.
(オヌルン アチム モックヨ, クリゴ チャッソヨ)
(今日は朝ごはんを食べてですね、それから寝ました。)
日本語にすると少し違和感がありますが、韓国では「食べて」と「寝る」の間に『구요』を入れるのが一般的です。
■성격도 좋구, 목소리도 좋구 완벽하네.
(ソンギョット チョック, モクソリド チョック ワンビョカネ)
(性格も良いし、声も良いし完璧だね。)
続いては独り言表現についてご説明したいと思います。
【〜かな?/〜っけ?】
直前の単語が動詞あるいは存在詞の場合は『〜나?(ナ)』、
直前の単語が名詞あるいは形容詞の場合は『〜(ㄴ)가?((ン)ガ)』を使います。
■우리 어제 뭘 먹었나?
(ウリ オジェ ムォル モゴンナ)
(私たち昨日何(を)食べたっけ?)
■A:이거 그다지 맛이 없잖아.
(イゴ クダチ マシ オッチャナ)
(これあんまり美味しくないじゃない。)
B:그런가? 나는 좋아하는 맛인데.
(クロンガ? ナヌン チョアハヌン マシンデ)
(そうかな?僕は結構好きな味だけど。)
これは誰かと一緒にいる時によく言う言い方です。
逆に全くの一人の時は『지?(ジ)』を使ってください。
■어떡하지?
(オットカジ?)
(どうしよう?)
■여기가 어디였지?
(ヨギガ オディヨッチ?)
(ここってどこだったっけ?)
■어? 집합 시간은 몇시였지?
(オ? チバプ シガヌン ミョッシヨッチ?)
(あれ? 集合時間は何時だったかな?)
ただし、この「지」は話し手がいる時に使うと『〜でしょ』という意味になります。
■이거 누나가 만든 거 아니지.
(イゴ ヌナガ マンドゥン ゴ アニジ)
(これお姉ちゃんが作ったものじゃないでしょ。)
男性なら「〜じゃないだろ」という訳し方もできますね。
【〜だなんて】
基本形は『〜기는요.(ギヌンニョ)』、
日常では省略形である『〜긴요.(ギンニョ)』を使うことが多めです。
日本語では「だなんて」を敬語にすることはありませんが、韓国では敬語とタメ語の使い分けがあるので要注意。
敬語の場合は・・・
예쁘긴요. 그런거 아니에요.
(イェップギンニョ. クロンゴ アニエヨ)
(綺麗だなんて。そんなことないですよ。)
タメ語の場合は・・・
선배랑 친하긴・・・그냥 친구야.
(ソンべラン チャラギン・・・クニャン チングヤ)
(先輩と仲が良いだなんて・・・ただの友達だよ。)
このように目上の方に対する言い方と友達に対する言い方は異なるので気をつけてください。
語尾は人に与える印象をも変えてしまうため、数ある語尾の中でどれを使うかは非常に重要なことです。
しかし、日本語にぴったりくる訳がないので、ドラマなどを見てどんな状況で使っているのかを研究しなければなかなかコツを掴むことができません。
語尾に関して勉強する際はニュース番組だと硬い表現が多いので、日常会話を練習する分にはバラエティ番組や子供向けの番組がおすすめですね。
スラスラとリズムで理解できるようになってきたらあなたも上級者の仲間入りです。
ファイティン!
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